話を、その場で文字にする
音声認識(話した声を文字にするしくみ)を使うと、先生の話や話し合いを、その場で字幕のように読むことができます。聞こえにくい人や、聞きながら書くのがたいへんな人の「聞く」を支える方法の1つです。
このシリーズの「別のルート」とは、手で書く・目で読むことの代わりに使える、別のやり方(代替手段)のことです。このアプリでは、耳で聞くことを、文字で読むことで支えます。
ただし、何もしないと誤変換(ちがう字になること)が多く、かえって読みにくくなります。研究で分かった、誤変換を減らす工夫をまとめました。
- いちばん効くのは「単語登録」:授業で使う専門のことばを、前もって登録しておく。ただし1文字のことばは登録しない(かえって誤変換がふえる)
- マイク:有線のマイクがいちばん正確。話す人が動きまわるなら、耳にかけるマイク。口とマイクは近いほどよい(20cm・40cm はなれると、文字にならないところが出た)
- 表示:「えー」「あー」などは、表示しない設定のほうが読みやすい。声の高さはほとんど関係ない
- 受け取る人:字幕などの「情報保障」は、自分で考えて、自分から求めてよいもの。早いうちから知っておくことが大事
このアプリは声を聞きません。声を文字にするのは、端末の音声入力や、学校で使っている音声認識アプリです。音声認識アプリには、話した内容をインターネット上で文字にするものがあります。学校の決まりに合わせて使ってください。
準備チェック(授業で話す人・話し合いの進行役)
単語登録リストをつくる
授業の資料(プリント・スライドの文)をはりつけると、登録の候補になることば(漢字やカタカナが続くことば)を、多い順に取り出します。登録することばを選んで、よみを入れてください。
登録のしかたは、使っているアプリによってちがいます(1つずつ入れる・ファイルで一度に入れる など)。アプリの説明に合わせてください。
誤変換をためす
専門のことばが入った文を、端末の音声入力で読んで、どのことばがちがう字になるかを確かめます。ちがう字になったことばは、単語登録の候補です。
音声入力で入れる
下のわくを押してから、端末の音声入力(マイクのボタン、Mac は fn キーを2回、Windows は「Windows」キー+H など)で、上の文を読もう。
授業で使う文でためしたいときは、「先生の文で練習」で、先生といっしょにできます。
先生の文で練習(先生といっしょに)
先生が授業で使う文を入れて、本人が音声入力で読みます。ちがう字になる専門のことばをいっしょに見つけて、登録してから、もう一度ためします。
- 先生:授業で使う文を入れて、専門のことばをえらぶ(よみも入れる)
- 本人:1文ずつ、端末の音声入力で読んで「くらべる」
- いっしょに:ちがう字になったことばを確かめて、単語登録リストへ → 音声認識アプリなどに登録する
- もう一度:登録したあとで読んで、1回目とくらべる
① 先生:文を入れる
先生が前もって文とことばを用意して保存し、本人の端末でファイルを開いて使うこともできます。練習の記録も、いっしょに保存されます。
② 本人:1文ずつ音声入力で読む
下のわくを押してから、端末の音声入力(マイクのボタン、Mac は fn キーを2回、Windows は「Windows」キー+H など)で、上の文を読もう。
③ いっしょに:専門のことばの結果
○=正しい字で出た △=ひらがなで出た ×=ちがう字になった -=まだ読んでいない
本人のページ:自分の「聞く」を考える
字幕や文字起こしは、聞くことをたすける方法です。どの場面で、どんな方法があると助かるかを考えてみよう。
どの場面で、こまる?
どんな方法があると助かる?
だれに伝える?
お願いの文は、W6「学びやすさリクエストカード」でカードにできます。