話して、文字にしよう
書くのがたいへんなときは、手で書くかわりに、話して文字にする方法があります。音声入力といいます。書くための「べつのルート」の1つです。
- ①「コツ」で、うまく文字になる話し方をおぼえる
- ②「タイムアタック」で、見本の文を音声入力で入れる
- ③ かかった時間と、まちがいの数を見て、自分で直す
- ④「きろく」で、前とくらべる
はやさよりも、正しく入れることと、まちがいに気づいて直すことを大事にしよう。
音声入力の出し方
音声入力は、端末にもともとある機能です。出し方は、端末によってちがいます。自分が使っている端末をえらんで、出し方を見てみよう。
うまく出ないときや、使ってよいか分からないときは、先生やおうちの人に聞こう。
うまく文字になる3つのコツ
クイズにこたえてみよう。
そのほかのコツ
- 話す前に、言うことを頭の中で決めておく
- 「えーと」「あの」は言わない
- 1つの文を言ったら、少し止まる
- まちがえたら、あとで手で直せば大丈夫
- まわりがうるさいときは、文字になりにくい
記号の言い方
記号は、言葉で言うと入ることがあります。
| 記号 | 言い方の例 |
| 。 | まる |
| 、 | てん |
| (次の行へ) | かいぎょう |
| 「 」 | かぎかっこ/かぎかっことじ |
| ? | はてな/クエスチョンマーク |
| ! | びっくりマーク |
端末によって、言い方や出かたがちがいます。うまく出ないときは、タイムアタックの画面の記号ボタンで入れてかまいません。
タイムアタック
どれにする?
入力するところ
「スタート」を押すと時間がはじまります。下のわくを押してから、自分の端末の出し方で音声入力をはじめよう。入れおわったら「できた」を押します。
0:00
きろく
きろくは、この端末には残りません。つづけるときは、下の「ファイルに保存」で保存しておき、次に「ファイルを開く」で読みこもう。
先生・おうちの人へ
ねらい
書くことに困難のある子どもが、音声入力という「別のルート」を使えるようになるための練習です。うまく文字になる話し方(コツ)を知り、見本の文を入力して、かかった時間とまちがいの数を本人が確かめます。はやさよりも正しさ、そしてまちがいに自分で気づいて直すことを大事にしています。
このシリーズの「別のルート」とは、手で書く・目で読むことの代わりに使える、別のやり方(代替手段)のことです。
使い方の例(1回10分ほど)
- はじめに「コツ」のクイズで、話す速さ・声の大きさ・端末の位置を確かめる
- 「ことば」→「みじかい文」→「50字くらいの文」→「じぶんで文をつくる」の順に、少しずつ長くする
- 入れおわったら、まちがいの場所を本人と見て、手で直す(「なおせた数」が残ります)
- 何回かつづけて、「きろく」のグラフで変化を本人が見る。紙のきろく表にシールをはるなど、本人が変化を確かめられる形もおすすめです
- 「めあて」の時間は、学年や本人に合わせて、本人と決めてください
- 音声入力の出し方は、本人が自分の端末をえらんで見る形にしています。自分の端末を知っていることが、場面に応じて道具を使いこなす土台になると考えています(えらんだ端末は、この端末に設定として残ります)
まちがいの数え方
- 見本とくらべて、ちがう字・ぬけた字・よけいな字を1字ずつ数えます
- 漢字とかなのちがいは数えません(「今日」と「きょう」はどちらも正しい)。カタカナとひらがな、全角と半角、空白も数えません
- 「。」「、」を数えるかどうかは、画面で切りかえられます
- 見本にない書き方(ほかの漢字など)は「ちがう字」になることがあります。そのときは、本人と見て判断してください
気をつけたいこと
- このアプリは声を聞いていません。声を文字にするのは端末の音声入力です。端末の音声入力のしくみ(声がどこで文字になるか)は、端末の会社や設定によってちがいます。学校の決まりに合わせて使ってください
- まわりがうるさい場面では、文字になりにくくなります。どの場面でどの方法を使うかは、本人と相談して決めるのがよいと考えます
- 学校の授業やテストで使うときは、本人が「この方法ならできる」と伝え、先生と相談できるとよいです
- きろくは端末に残りません。「ファイルに保存」した記録には、日付・時間・まちがいの数が入ります(入力した文は入りません)