伝わる声かけに、少しだけ言い換える
「ちゃんとして」「なんでやらないの」。とっさに出る言い方は、生徒にとって何をすればよいかがわかりにくかったり、責められていると感じやすかったりします。この辞典では、よくある声かけを、答えやすい・動きやすい言い方に言い換えた例を集めました。
- 辞典:ことば・カテゴリー・場面(授業・HR・部活・面談)でさがせます。例ごとに「なぜ伝わりやすいか」を1文でそえています。
- お気に入り・自分の辞典:使いたい例を残したり、自分の言い換えを書き足したりできます。
- 練習モード:もとの言い方が出ます。自分で言い換えを考えて書き、例と比べます。正解は1つではありません。
- 印刷:選んだ例を、カードの形や一覧にして、職員室や学年室に貼れます。
お気に入り・自分の辞典・練習の記録は、この端末のブラウザにだけ保存されます。どこにも送られません。生徒の名前など、だれのことかわかることは書かないでください。
★みんなで使う端末(学校の共用のタブレットやパソコンなど)では、「この端末に残す」のチェックを外して使ってください。次に使う人に、書いた内容が見えないようにするためです。チェックは開くたびに付いた状態にもどるので、そのつど外します。外し忘れたときは、使い終わったあとに「すべて消す」で消してください。
先生用(研修を担当する先生へ)
このツールのねらい
- 言い方を少し変えるだけで、生徒は何をすればよいかがわかり、責められていると感じにくくなります。
- 肯定的で具体的な声かけは、特性のある生徒だけのためのものではありません。クラスの全員に伝わりやすい声かけです。
- 「言ってはいけない言葉」の一覧ではありません。とっさに出る言い方のとなりに、もう1つ手持ちの言い方を増やしていくための辞典です。
使い方の例
- 職員研修で練習モードを使う:もとの言い方を画面に映し、2〜3人で言い換えを出し合ってから、例と比べます。正解を当てるのではなく、いろいろな言い方が出ることをねらいます(10〜15分ほど)。
- 学年で「今月の言い換え」を1つ決める:「印刷」の「1枚に大きく」で印刷し、職員室や学年室に貼ります。月の終わりに、使ってみてどうだったかを短く話し合います。
- 部活や面談でも:顧問どうしで「部活」の場面の例を選んで共有する。面談の前に「『なぜ』の問い詰め」の例に目を通しておく、など。
- 学校に合う言い方を足していく:「自分の辞典」に書き足し、印刷して共有します(書いたものは、その端末の中にだけ残ります)。
留意点
言い方を変えるだけで、すべてが伝わるわけではありません。土台は、日ごろの関係づくりです。「この先生は自分をわかろうとしてくれる」という安心があってこそ、言い換えが生きます。
安全にかかわる場面(けがのおそれ・危ない行動・急な飛び出しなど)では、言い換えにこだわらず、はっきり短く止めてください。理由の説明は、落ち着いてからで大丈夫です。
例文は1つのめやすです。生徒の年齢・特性・その日の様子に合わせて、言い方を変えてください。同じ言い方でも、伝わりやすさは生徒によって違います。
「自分の辞典」や練習の記録には、生徒の名前など、だれのことかわかることは書かないでください。