自分の授業を見直して、まず1つ変えてみる
ある生徒のための工夫は、ほかの多くの生徒にとっても「わかりやすさ」になります。このツールでは、授業のユニバーサルデザイン(UD)の8つの観点から、自分の授業を点検します。
- 8つの観点・48項目に、「できている」「ときどき」「これから」の3つで答えます(10分ほど)。
- 結果は、「できていること」から先に出ます。そのあと、「これから」の中から、手間の少ないものを順に示します。まず1つだけ選んで、次の授業で試してください。
- 授業ごと(科目・クラス)に名前を付けて、日付つきで何回でも残せます。前回と比べて、変わったところを確かめられます。
- 校内研修で使う空の点検表も印刷できます。
点検は、評価のためではありません。全部を一度に変える必要もありません。入力したことは、この端末のブラウザにだけ保存され、どこにも送られません。
★みんなで使う端末(学校の共用のタブレットやパソコンなど)では、「この端末に残す」のチェックを外して使ってください。次に使う人に、書いた内容が見えないようにするためです。チェックは開くたびに付いた状態にもどるので、そのつど外します。外し忘れたときは、使い終わったあとに「すべて消す」で消してください。
先生用(研修を担当する先生へ)
このツールのねらい
- 見通しが持ちにくい、聞きながら書くのがむずかしい、といった生徒のための工夫は、クラスの多くの生徒にとっても、わかりやすい授業になります。特定の生徒に「特別なこと」をする前に、授業そのものを少し整えることで、届く生徒が増えます。
- 点検は、授業のよしあしを評価するためのものではありません。自分の授業の「できていること」を確かめ、自分で1つ変えることを決めるためのものです。
- 授業を「見る・聞く」「写す・くり返す」「話す・考える」の場面に分けて見ると、つまずきやすいところが見えてきます。特に「聞きながら写す」場面は、多くの生徒にとって負担が大きいところです。
使い方の例
- 学期に1回、自分で点検する。同じ授業(科目・クラス)で続けると、「前回と比べる」で変化が見えます。
- 校内研修で、互いの授業を見て、同じ表で話す。「空の点検表」を印刷して、参観のときに使います。話し合いは「できていたこと」から始め、批判はしません。授業者が「まず1つ」を自分で選びます。
- 生徒の声と合わせて見る。A2「わたしの学び方レーダー」の結果や、授業のふりかえりの声を、結果の画面のメモ欄に書いておくと、次の1つを選ぶ手がかりになります。
留意点
- 全部を一度に変えなくて大丈夫です。1つ変えて、続けられたら次の1つ、の順で進めてください。
- 教科や科目の特性があります。実験・実技・演習の多い授業では、あてはまらない項目もあります。その項目は答えずにおいてかまいません。
- 点検の結果は、その先生自身のものです。人事上の評価や、ほかの先生との比較には使わないでください。
- 授業の工夫で届かない部分は、個別の配慮(座席・提出方法・試験の配慮など)を本人と話し合って検討してください。