働く準備を、下の段から積み上げよう
企業での実習・職場体験・インターンシップの前とあとに使います。働くために大事な力を、4つの段のピラミッドにして、自分でふりかえります。
- 下の段が土台です。健康や生活のリズム、人とのやりとりが安定すると、上の段(働く習慣・仕事の力)も伸びやすくなります。
- 自分の評価と、実習先の評価を並べて見ます。見方がちがうところは、「どちらが正しいか」ではなく、考えてみるとよいところです。
- 先によかったことを書きます。そのあとで、次の目標を1〜2個選びます。
- 実習前・実習後・2回目の実習など、記録をいくつも残して、変わったところをくらべられます。
★実習先の会社やお店の名前、担当の人の名前は書きません。「実習先」とだけ書いてください。
★みんなで使う端末(学校の共用のタブレットやパソコンなど)では、「この端末に残す」のチェックを外して使ってください。次に使う人に、書いた内容が見えないようにするためです。チェックは開くたびに付いた状態にもどるので、そのつど外します。外し忘れたときは、使い終わったあとに「すべて消す」で消してください。
実習のレポート(日誌や感想文)を書くときは、このツールとは別のアプリ「実習ふりかえりナビ」も使えます。使いたいときは先生に聞いてください。
並べて見る
色がこいほど「できている」と答えた段です。数字は、その段の答えの平均(1〜4)です。点数や判定ではありません。
項目ごとに見る
ずれ=自分と実習先の答えが2段階以上ちがう項目です。
ずれたところを考える
ずれは、まちがいではありません。場面や見ている時間がちがうと、見え方も変わります。思いつくことを書いてみよう。
よかったこと
まず、よかったこと・できたことを書きます。小さなことでかまいません。
次の目標(1〜2個)
上の「よかったこと」を書くと、目標を選べるようになります。
土台が安定すると、上の段も伸びやすくなります。できれば下の段から、1〜2個選んでみよう。候補は、自分か実習先が「ときどきむずかしい」「むずかしい」と答えた項目です。
実習のレポート(日誌や感想文)を書くときは、別のアプリ「実習ふりかえりナビ」も使えます。使いたいときは先生に聞いてください。
先生用
このツールのねらい
- 働く力は、作業ができるかどうかだけで決まるものではありません。健康・生活の管理や人との関わりといった土台の上に、働く習慣や仕事の力が積み上がるという見方で、4段のピラミッドにしています。
- 本人の見方と実習先の見方を、同じ項目で並べます。2段階以上ちがう項目に印をつけ、「どうしてずれたと思う?」を本人が考えます。
- よかったことを先に本人が言葉にし、そのうえで次の目標を本人が選びます(できれば下の段から1〜2個)。目標ごとに、自分でできることと、助けてもらいたいことも書きます。
使い方の例
- 実習の前に、本人が記録「実習前」を作って自己評価する(15分ほど)。学校・家・アルバイトでのようすをもとに答えます。
- 実習が終わったら、記録「実習後」を作り、もう一度自己評価する。
- 実習先の評価が届いたら、「実習先の評価」に同じ項目で入れる(先生が評価票を見て入れる/本人が聞いたことを入れる)。評価票の項目が合わないときは、近い項目に当てるか、空けておいてかまいません。
- 面談で「並べて見る」を一緒に開き、よかったことから話す。ずれの印がついた項目を一緒に考え、次の目標を決める。「まとめ」を印刷して本人と先生が持つ。
- 次の実習の前後にも記録を作り、「記録をくらべる」で前に立てた目標を確かめる。
評価は、本人を責めるためではなく、次の目標を見つけるためのものです。ピラミッドの色や平均の数字は判定ではありません。ずれは「どちらが正しいか」ではなく、場面や見ている時間のちがいから生まれることもあります。
実習先の評価票の扱い(本人に見せる範囲・写しの保管など)は、学校のきまりに従ってください。このツールには、実習先の名前や担当者の名前を入れないでください。
目標は本人が選びます。下の段からをすすめていますが、本人が上の段を選んだときは理由を聞いて尊重してください。記録は本人のものです。本人の了解なく、ほかの人に見せないでください。
実習のレポート(日誌・感想文)づくりには、別のアプリ「実習ふりかえりナビ」も使えます。