📖 おはなしすごろく ―― 先生用ガイド
構成的グループエンカウンター(SGE)の手法を使った、自己開示・他者理解・ソーシャルスキル学習の活動です。「話す」だけでなく、「聴く(うなずく・興味を示す)」スキルを育てる場面として、特別支援学校・学級でも活用できます。
🎯 この活動のねらい
- 自己開示:お題に沿って自分のことを話す経験を、楽しく安全に積む。
- 他者理解・リレーション:友だちの話を聴き、「同じ/ちがう」を知って親しみを深める。
- ソーシャルスキル:うなずく・あいづち・相手を見る・興味を示す・最後まで聴くといった「聴く力」を、具体的な場面で練習する。
- 順番を待つ・ルールを守るといった集団参加のスキルも自然に育つ。
🧰 事前の準備
- 人数(1〜4人)とバージョン(小学生むけ/中学生むけ)を選んで「設定をかえる」。
- 1グループ3〜4人程度がおすすめ。実態に応じて教師が同じグループに入る。
- 大型モニター・タブレットに映すと、全員で画面を見て進められる。
- お題が難しい子には、選択肢を見せる・絵カードを添える・「はい/いいえ」で答えられる形に言いかえる。
📝 進め方(基本の流れ)
- めあての確認:「お話しすること」と「やさしく聴くこと」の2つを伝える。
- 「聴き方」の確認(下の★ポイント)。教師がモデルを見せる。
- 順番にサイコロを振り、止まったマスのお題で話し手が話す。
- 聴き手はうなずき・あいづちで反応。話し終わったら拍手。
- ゴールしたら全員で称賛。最後に振り返りを行う。
★ ソーシャルスキルの指導ポイント(聴く側)
👀相手を見る
話している人の方を向く・目を見る
🙂うなずく
「うんうん」と首をたてにふる
💬あいづち
「へぇ」「いいね」「そうなんだ」
❓興味を示す
「もっと教えて」「どうして?」
🤐最後まで聴く
話を さえぎらないで待つ
👏反応を返す
話し終わったら拍手・お礼
💡 はじめは1つだけ(例:「今日はうなずく練習」)に絞ると取り組みやすい。できたら教師がその場で具体的にほめる(「今、目を見て聴けたね」)。
🤝 特別支援での配慮
- パスOKを保証し、話すことを強制しない。安心して参加できる雰囲気を最優先に。
- 言葉が出にくい子には、教師が選択肢を提示/代弁し、本人は指さし・うなずきで参加。
- お題は実態に合わせて差し替え可能(ご要望ください)。具体物・写真・絵カードの併用も有効。
- 勝ち負けにこだわる子には「ゴールは全員でめざす」「話せたことが○」と価値づける。
- 1回の活動は短めに。慣れてきたら時間やお題を増やす。
🪞 振り返りの例(活動後)
- 「友だちの話で、はじめて知ったことはあった?」
- 「やさしく聴けたのは、どんなところ?」(うなずき・あいづちを価値づける)
- 「話してみてどんな気もちだった?」
参考:構成的グループエンカウンターの実践事例(おはなしすごろく/すごろくトーク)。本ガイドは特別支援教育での活用を想定して構成しています。